fc2ブログ

旧バンダイ 仮面ライダー サイクロン号レストア計画(その7:完成!!)

ココしばらくかかっていた案件ですが、なんとか完成しました



旧バンダイ製のゼンマイ走行プラモデル
『仮面ライダー』という商品名ですが、明らかにサイクロン号がメインです

こいつの前に行ったサイドマシンのレストア作業と比較すると、
部品の状態もよく、足りない個所も少なく、詳しい資料のご提供を受けられたこともあって
作業は非常にスムーズに進みました



サイクロン色レシピ
車体色:レーシングホワイト・GSRカラーデカール・クリアレッド・元キットから回収した立花レーシングロゴ
シルバー部:シルバーリーフ・一部アルミホイル
ブラック部:ブラック・セミグロスブラック・フラットブラック
グレー部:インターミディエイトブルー



ライダー色レシピ
ヘルメット:ミディアムブルー
アンテナ:シルバー
クラッシャーコンバーターラング・手足:インターミディエイトブルー
Cアイ:シルバー下地にクリア9:クリアレッド1の厚塗り
ボディ:ブラックに艶消しトップコート後、油でツヤだし
マフラー:ガンダムカラーGレッド1
タイフーン:白サフ・シルバーリーフ・キャラクターレッド・セミグロスブラック

画面で見る限り車体にはあまりツヤがないので、あえてクリアをかけずにおいてみました



一方、旧1号の体表はレザーなのでツヤが有るのですが、つやつやだとプラモ的にチャチくなるので
以前会社の後輩のエアモデラーから教わった「艶消し処理後の油磨き」を試して見ました



車体フレームが、以降のバンダイ製ヒーローバイクキットに流用され、金型がその都度改修されていたとすると
このキットの生産・販売時期は「サイドマシン」発売の前に限定されるはず・・・
そうなると72年以降の再生産はされていないことになり、
「仮面ライダー」放送開始直後から販売されていたとしても、販売されていた期間はおよそ1年間しか無かったことになります
複数の金型が並列生産していたのなら、サイドマシンとサイクロンの併売も可能だったでしょうが…

このあたりの経緯、詳しく研究してる人もいるでしょうけどホントどうなってたんでしょうかね?


両腕の肩に軸があり着座の調整ができるのですが、位置が悪い(腕が短くなっている)のか
少しお尻が浮いています。
1~2mmほど軸位置を前にずらした方がいいのですが、キットの軸位置を変える(改造する)ことになるので
あえてこのまま

立花レーシングのマークは、作業開始時に当時のオリジナルデカールをほぼ無傷で回収できたので再使用
赤色ラインはオリジナルデカールの破損が激しく再使用不可でしたが
立花マークの赤色部分の修復に一部を使用しました

仮組・下塗りの段階では、ライダーがかなり頭でっかちに感じていたのですが、
出来上がってみるとあんまり気になりませんね


ヘッドライト部品は接着剤による表面汚れと白濁がひどく、ジャンク品の接着位置ずれも大きかったのですが
なんとか取り外しに成功
元部品とほとんど同色に着色できたクリアレジンで複製した部品です
実車のヘッドライトは黄色いのですが、ここはキット準拠で水色です

初期の旧一号(桜島じゃない方)を狙ったのですが、目の色が少し濃くなりすぎちゃいました
ヘルメットも実物はラメがかけられていたそうなのですが、実際にパールをかけてみると
実際の画面から受ける見た目のイメージとかなり変わってしまった為、改めてラメなしで塗り直しました
…ので。ここは自分のイメージ優先で「俺にはこう見えてる」カラーです

今回、入手できたジャンクの状態が非常に良かったこと、
例によって「みくに文具」様より欠損部品の形状が完全に把握できる画像資料を頂けたことなどがあり
修復作業は非常にラクに進みました



またそのうち、マジッカーでも手に入れてゼンマイカセットを修復し、完全状態にしたいですね~
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

お疲れさまです。

フロントカウルの形状が本編仕様ですね。
撮影会でのサイクロンをモデルにしてないという事でしょうか。
パッケ絵は破損改修時のものを参考にしているようですが・・・

>販売されていた期間はおよそ1年間
新発売時には、2号ライダー編に突入していた可能性もありますね。
2号編から人気上がったのであれば、絶版は無いと思うのですが、
こればかりはリアルタイムで見た人じゃないと解りませんね。

No title

おお、完成おめでとうございます。
「旧キットを改造せずにレストアする」という縛りプレイなのにこんなにカッコいいのは、元のキットの出来の良さなのか、へてかるぴさんの腕なのか、・・・あ、両方か。
接着されたパーツの分離、デカールの剥離と復元、ICパーツを用いたパーツの固定と、製作過程も見処満載でした。
・・・残念なのは、テクが超絶過ぎて自分じゃあ真似できそうもないことだっ!
製作お疲れさまでした。

No title

>メロウリンクさん
有難うございます
カウル形状はスッキリしてて好みなのですが、
ここまで忠実に立体化していながらここだけ実車と違うという事は、金型製作の際の資料がこういう仕様の物だったのかもしれませんね
パッケ画は旧1号だし、2号編になってからは改造サイクロンの方が出番は多かったのですが
私自身の記憶で言うと改造サイクロンよりもこの初期サイクロンの方がカッコよくって好きでした…
当時のバンダイだって「売れる」商品をワザワザ絶版にもしないでしょうし、そこら辺の流れも知りたいところですね~

No title

>たけおさん
有難うございます~
今回は、ジャンクキットの状態の良さにかなり救われましたよ
すなわち「運が良かった」という事でして、作業面では、実は何も大したこと出来てません

新品キットを組み立てるのと、ほぼ同じ程度でござりますです~

No title

完成おめでとうございます!

素晴らしいです。
こうして完成状態を拝見すると、改めてこの当時のバンダイの技術の高さがわかりますね。形状解釈が凄くカッコイイです。

静岡で現物を拝見するのが今から楽しみです。

No title

>アイラさん
ありがとうございます~♪
今更ながらちょっと調べてみたのですが、
撮影のごく初期の段階では、カウル正面のスリット有りVer.があり
のちにスリット下部が切り取られた形状、最後にこのキットのような
スリット無しVer.に行き着いたようですね
さらに「無し」でもそれまでのカウルを加工したものと新規造形の物があり、見分けがつくのですが…
このキットの形状はその最終Ver.に最も似ている気がします
となると、番組制作開始からある程度の時間が経過してないと存在しない車体のモデルという事になりますね
う~ん、謎が増えた…

No title

製作おつかれさまでした。
丁寧な工作、そして見事な再現。素晴らしいです。
ここまで早く完成にこぎつけたのはへてかるぴさんの経験の積み重ねによる確かな技術によるものだと思います。改造をしないという縛りの中、度重なるハプニングにも忍耐強く対処していくその姿勢は見習わないとなあ。

ところで、「艶消し処理後の油磨き」ってどういうテクなんでしょう??

No title

>ろでむさん
どうも有難うございます~
油磨きっていう名前は勝手につけたモノなんですが、
会社の後輩にかつてスケビのライターも一時やってた人間がいまして
『ツヤ消し塗装の後で油分をつけてテカリを出すと、ちょうどいいスケール感のツヤが出る』
と教わったのです
実際の機体色がグロス塗装の場合、グロスで塗るとツヤが出すぎて小さく見えるそうなんですね…
今回最初は半光沢で処理してみたのですが、それではテラテラ過ぎだったので試してみました

No title

仮面ライダーの塗りが渋くてカッコいいです!!大成功だと思います。カッコいいな~~~。

そうそう、さっき終わったキカイダーサイドマシーン、55万円でした(怖) 箱ボロなので20万と予想してたんですが、、、、(^^;)

No title

>tag*m*daiさん
おかげさまで、無事組み上げられました
改造しない範囲で、どの程度実物に似せられるか?
と、いうのもありましたが
そう言っていただけると助かります~
ところで、サイドマシン新品ってそんな値段になってるんですね~
ちょっと前に出てたダブルマシンが25万で最落に届かなかったのに驚いたトコなのですが
(ウォッチリストに入れてたので解ったのですが、最落199万に設定してあったようです)

No title

今更ですが・・・

完成おめでとうございます

見事にレストアされてますね~
模型に正解も不正解もないですが・・

あえて書くなら「正解」ではないでしょうか
今ならフジミ製のが気楽に手に入りますが、、なんというか・・・
当時品を(当時の?)プロが作ったらこうなるよ的な感じが凄いです。

製作お疲れ様でした&眼福でした

No title

>真キムさん
ありがとうございます~
流石に、最新のフジミキットと比較すると細部には実車と違う所も有る様ですが
色々なムック本などを見て実車を検証しても、当時の子供向けゼンマイプラモとしては細部までかなり真面目に再現していますし
今回のようなやり方が向いているアイテムだったと思っています

ホビーショーで展示しても、3歳くらいの子供からそのひいじいちゃん程のご老人まで、スッと名前が出てくるマシンですし
ただ、真面目に組み立てるだけで却って良かったと思ってますよ~

No title

>内緒さん
ありがたいお申し出なのですが、既に接着してしまっているので、完成品を一部解体せねばなりません…
ベルト左右のボックスは傷付けずに外せそうですが、
アンテナの取り外しは確実にパーツが折れるので、非常に難しいですね…

バイクスタンドもフレーム挟み込みの構造なので、
今からだとフレームまでの解体になってしまい、傷付けずに現物を取り出すのは不可能です

そのような現状ですので、今から解体して必要なパーツを取り出すのはリスキー過ぎて…

ただ、スタンド部品に関しては、
破損時の予備として現物どおりの寸法で自作したパーツが有るので、それでもよろしければお譲りできますよ~

もしyahooのアカウントをお持ちなら、こちらのゲストブックに内緒で送付先お知らせください
お持ちでなければ、ココかゲストブックに「無いよ」と書いてくだされば、改めてご連絡いたします~

No title

コメント欄には初めて書かせていただきます。
八手3と申します。
さて、ゲストブックに書き込んだ際、超感覚アンテナが当時のパーツだと書かれておられましたが、あったんですか!
一度だけ、雑誌か何かで組んだ状態の物を見たときアンテナがなく、塗装で再現しており、そうだと思っておりました。
知ったかをして、恥をかいてしまいましてが、これからどうぞよろしくお願いします。

No title

> 八手3さん
いらっしゃいませ~、今後ともごひいきに

んで…そうなんですよ!!
本来はタイヤホイールなどと同じメッキパーツで、ちゃんと部品が用意されていました

今回のコイツみたいなジャンク品の場合、欠損してることが多いようなんですが、たまたま運よく欠損せずに残っていたのです
まぁ直径1mm程度の棒なので伸ばしランナーや針金でも充分再現可能なのですが、
やはりモノホン部品がついてると気分がイイですね~
プロフィール

へてかるぴ

Author:へてかるぴ
旧キット大好きなおっさんです
その他バカ話も好物です

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
更新通知登録ボタン

更新通知で新しい記事をいち早くお届けします

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR