ゴム部品の複製実験
(2017/7/9 文末に『ゴム部品の複製実験 パート2』へのリンク追加)
ゴム性素材の複製実験を行ってみました
以前より採っていた方法は石膏型に靴底補修ゴムを充填するというモノだったのですが
①時間がかかりすぎる
②失敗率が高い
③成型品が時間を追うほど硬さを増す(柔軟性が失われていく)
といった、課題の多い物でした
如何様さんから教わったコーキング材というものにヒントを得て、シリコンゴムでやってみました
まずシリコンゴムは大抵、白色ないし白系半透明なので着色が必要となります
実際のタイヤゴムの黒い色は、カーボンの添加によるものなので、
手に入る範囲で高純度のカーボン微粉末を探して、コピー機のトナーを使ってみることに
会社のコピー機の廃トナーを少しもらって帰ってシリコンゴムに添加(かなり多めに必要です)した
黒く着色済みのシリコンゴムを、実験用の片面石膏型に塗ります
硬化不良を起こす恐れもあるので皮一枚だけ塗って、どうやら無事固まったみたいなので
未着色のシリコンゴムで充填・・・
頃合いを見計らって、脱型
着色層はホンの皮一枚ですが十分みたいです
型に貼りつくこともなく、素直に外れてくれました

予想以上によい仕上がり
硬化時間もごく標準どおりで、成型品も非常に柔軟であるため、型の方にもダメージゼロ
成型品も気持ちイイくらいプニュプニュですし、
シリコンゴムである以上、経年での硬化はそんなにひどくないでしょう
今後はこちらの手法を採用することにします
さっそく両面型を作って、先日のオク出品物オマケ用のタイヤにこの方法で作って送りました
他の色を着色するとなると違う色のトナーを探す必要がありますし、
色が違うなら当然カーボンではない以上、違う色を試すたびに硬化不良のテストは必要でしょうが
データが貯まってくれば、かなり有用な方法の気がします
(2017/7/9 追加)
『ゴム部品の複製実験 パート2』(こちら→)
・片面取による嵌合タイプ部品の作成です
ゴム性素材の複製実験を行ってみました
以前より採っていた方法は石膏型に靴底補修ゴムを充填するというモノだったのですが
①時間がかかりすぎる
②失敗率が高い
③成型品が時間を追うほど硬さを増す(柔軟性が失われていく)
といった、課題の多い物でした
如何様さんから教わったコーキング材というものにヒントを得て、シリコンゴムでやってみました
まずシリコンゴムは大抵、白色ないし白系半透明なので着色が必要となります
実際のタイヤゴムの黒い色は、カーボンの添加によるものなので、
手に入る範囲で高純度のカーボン微粉末を探して、コピー機のトナーを使ってみることに
会社のコピー機の廃トナーを少しもらって帰ってシリコンゴムに添加(かなり多めに必要です)した
黒く着色済みのシリコンゴムを、実験用の片面石膏型に塗ります
硬化不良を起こす恐れもあるので皮一枚だけ塗って、どうやら無事固まったみたいなので
未着色のシリコンゴムで充填・・・
頃合いを見計らって、脱型
着色層はホンの皮一枚ですが十分みたいです
型に貼りつくこともなく、素直に外れてくれました

予想以上によい仕上がり
硬化時間もごく標準どおりで、成型品も非常に柔軟であるため、型の方にもダメージゼロ

成型品も気持ちイイくらいプニュプニュですし、
シリコンゴムである以上、経年での硬化はそんなにひどくないでしょう
今後はこちらの手法を採用することにします
さっそく両面型を作って、先日のオク出品物オマケ用のタイヤにこの方法で作って送りました
他の色を着色するとなると違う色のトナーを探す必要がありますし、
色が違うなら当然カーボンではない以上、違う色を試すたびに硬化不良のテストは必要でしょうが
データが貯まってくれば、かなり有用な方法の気がします
(2017/7/9 追加)
『ゴム部品の複製実験 パート2』(こちら→)
・片面取による嵌合タイプ部品の作成です
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コメントの投稿
No title
表面もモールドまでかなり精密に複写できるんですね~。
カーボントナーで黒の着色が可能ってことは、レーザーカラーコピー用のカラートナーを使えば任意の色でゴム製品を製作することも可能そうですね(っても狙い通りの色味を出すレシピには試行錯誤が必要そうですが)。
悪評高いパトレイバー旧キットの関節カバーパーツとか、この手法が救世主になるんではないでしょうか?
カーボントナーで黒の着色が可能ってことは、レーザーカラーコピー用のカラートナーを使えば任意の色でゴム製品を製作することも可能そうですね(っても狙い通りの色味を出すレシピには試行錯誤が必要そうですが)。
悪評高いパトレイバー旧キットの関節カバーパーツとか、この手法が救世主になるんではないでしょうか?
No title
>たけおさん
レイバーの関節カバーも、型さえうまく作れればイケそうな感じですね
着色については今後の研究が必要そうですが、とりあえず黒とグレーは問題なさそうです
今回、実験という事で、あえて型取り用の離型性の強いシリコンゴムではなく、
コーキング用の、接着性の強い一液型のもので試してみたのですが
石膏型に対しては全く接着性がないみたいで、何の問題もなく離型できました
数時間で芯まで硬化してくれるし、かなり具合がイイです
レイバーの関節カバーも、型さえうまく作れればイケそうな感じですね
着色については今後の研究が必要そうですが、とりあえず黒とグレーは問題なさそうです
今回、実験という事で、あえて型取り用の離型性の強いシリコンゴムではなく、
コーキング用の、接着性の強い一液型のもので試してみたのですが
石膏型に対しては全く接着性がないみたいで、何の問題もなく離型できました
数時間で芯まで硬化してくれるし、かなり具合がイイです
No title
シリコンゴムに着色してタイヤ複製とか、なんか凄い次元の話になっているww
凄いですね、ここまでモールドもきちんと再現できるなら、経年劣化でゴムパーツが死んでしまってる絶版ビンテージキット製作の現場で画期的な手法になるのでは??
その場合、完全に劣化して砕けたり変形硬化したりしてる原型パーツの型をどうするか、が問題ではありますが…。
パトレイバーの関節カバーの場合だと、元のゴムパーツに粘土か何か詰め込んで硬化させたのを原型にすればいいんですかねぇ?
今後の実験の成果も楽しみです。
凄いですね、ここまでモールドもきちんと再現できるなら、経年劣化でゴムパーツが死んでしまってる絶版ビンテージキット製作の現場で画期的な手法になるのでは??
その場合、完全に劣化して砕けたり変形硬化したりしてる原型パーツの型をどうするか、が問題ではありますが…。
パトレイバーの関節カバーの場合だと、元のゴムパーツに粘土か何か詰め込んで硬化させたのを原型にすればいいんですかねぇ?
今後の実験の成果も楽しみです。
No title
>アイラさん
今回、ちゃんと原型が手元にあったから良かったのですが、元になるものがなかった場合は、どうにかして手に入れるか自作しかないでしょうね
今回はタイヤなんですが、SF戦車の劣化したゴムキャタピラなんかにも応用できないかな?とか考えてます
今回使ったシリコンゴムはその目的には柔らかすぎるので、
ちょうどいい硬さになってくれるシリコンゴムを探す旅が始まりそうですよ~
今回、ちゃんと原型が手元にあったから良かったのですが、元になるものがなかった場合は、どうにかして手に入れるか自作しかないでしょうね
今回はタイヤなんですが、SF戦車の劣化したゴムキャタピラなんかにも応用できないかな?とか考えてます
今回使ったシリコンゴムはその目的には柔らかすぎるので、
ちょうどいい硬さになってくれるシリコンゴムを探す旅が始まりそうですよ~
No title
シリコン ラッカー塗料で染色できますよ?
ただ、真っ黒にならないのでタイヤにするにはちょっと物足りませんが(だから先日は言わなかった)パステル色とかなら使えます(むかしモデルガンのグリップを作ったことがあります)
塗料で灰色にしてからトナー入れたら水増しでいいのかもしれません。
ただ、真っ黒にならないのでタイヤにするにはちょっと物足りませんが(だから先日は言わなかった)パステル色とかなら使えます(むかしモデルガンのグリップを作ったことがあります)
塗料で灰色にしてからトナー入れたら水増しでいいのかもしれません。
No title
>如何様さん
ありゃ、そうなんですか?こりゃまた物知らずな事で恥ずかしい…
ご指南スンマセンです~
いや、実際のタイヤ用ゴムの黒色がカーボン添加によるものだということを聞きかじってたのと
先日、注型用のウレタンゴムを探してた時に、白色ゴム液と各色の着色用トナー付ってセット商品を見つけたので、
ラッカー着色については考えが行きませんでしたわ…
確かにラッカーの色成分だってトナーが懸濁してるわけで、いうたら同じ事ですもんね~
こりゃ、いよいよ使いでが有りそうじゃないですか?
ありゃ、そうなんですか?こりゃまた物知らずな事で恥ずかしい…
ご指南スンマセンです~
いや、実際のタイヤ用ゴムの黒色がカーボン添加によるものだということを聞きかじってたのと
先日、注型用のウレタンゴムを探してた時に、白色ゴム液と各色の着色用トナー付ってセット商品を見つけたので、
ラッカー着色については考えが行きませんでしたわ…
確かにラッカーの色成分だってトナーが懸濁してるわけで、いうたら同じ事ですもんね~
こりゃ、いよいよ使いでが有りそうじゃないですか?